主人公は、黄色い矢印の頭をした「せがれ」というキャラクター。
世界はハコに仕切られていて
そこにあるオブジェクト(オキモノ)にアクセス(オカカワリ)すると
単語を選択してはちゃめちゃな文章を作る「さくぶん」を行います。
幾通りもの組み合わせが試せます。
はちゃめちゃな文章が出来上がるんですが、
すべての組み合わせにそれを説明する映像や画像が出て来ます。
文章の組み合わせによっては新しいオキモノが生まれ
そこにオカカワリして違う単語を組み合わせて…の繰り返し。
新しいオキモノにオカカワリすると「はじめて!+♡」で♡ポイントが貯まり
これが一定数に達するとキリンのママから乗り物をもらうことが出来ます。
それによって行ける世界(ハコ)が増えます。せがれは行動範囲を広げ
沢山のオキモノでセケンのナンセンスを学習し成長していくというゲーム。
オキモノは、作文だったり、ちょっとしたアクションを起こすネタだったりミニゲームだったり、オカカワリしてみないと見た目にはわからない色々が仕込まれています。
ゲーム内容

ハコで仕切られたセケン
クリックで拡大

オキモノにオカカワリして「はじめて!+♡」
作文〜その説明、そして新しいオキモノが生まれる
一連の流れを動画でどうぞ。
システム要約
新しい何かが生まれ、そこに向かうのは「ゲームを進めるため」「物語を進める」というより
「おもしろそう」「何が起きるかな」「何が生まれるかな」という好奇心に従う形。
つまり主人公せがれの好奇心=プレイする人の好奇心。
好奇心と行動力によって世界を広げていくというとてもステキなデザインになって御座いま〜す。
「村を襲うモンスターをやっつけてくれ」といったお題を出されないと何も出来ないような受け身では強い「好奇心」も生まれないので「このゲームつまらない」となります。好奇心旺盛でくだらないこと大好きな人には楽しい「せがれいじり」
さくぶん

ではここで1つの例を。「ふすま」というオキモノで発生するさくぶん。
最初の選択肢「びじょ」か「こわいよ」 二つ目が「の」「と」「よ」三つ目が「やじゅう」「まんじゅう」
びじょのやじゅう・びじょとやじゅう・びじょよやじゅう
びじょのまんじゅう・びじょとまんじゅう・びじょよまんじゅう
こわいよのやじゅう・こわいよとやじゅう・こわいよよやじゅう
こわいよのまんじゅう・こわいよとまんじゅう・こわいよよまんじゅう
これだけの組み合わせが出来ます。この1つ1つを解説するアニメや画像を作るわけです。
おわかりいただけただろうか… もはや、それが笑えるかどうか、そんなことまで考えてる余裕はないのです。
忠実に、それを作るしか… 当然、意味不明・ナンセンスなものが出来上がります。
その流れから何を感じるかは人それぞれ。
「意味不明wwwww」で爆笑するかも知れないし「意味わかんね」で怒り出すかも知れない。
こちらとしてもコントロール不可能な領域。

オキモノ108個、作文の組み合わせ777通り。つける薬はもはや無いとはうまいこと言いました
タイトル「せがれいじり」は「プレイする」ではなく
「いじる」っていう感覚に近いなと思って
キャラ「せがれ」を「いじる」=せがれいじり 直球勝負です。
一部大人は男性器を意味してるんじゃないか言うんですけど
もちろん考えなかったわけでもないんですが「せがれ」って言わないですよね。
それに小学生にはわからないから関係ねっす。
そう感じる人には自由に深読みさせてほっときましょと。
説明するの面倒なときは「そうです」って言います。
タイトル「せがれいじり」

タイトルの文字は
知り合いの書道家 山下香欧サンが
沢山書いてくれた中から
エニックスのデザイナーさんが
組み合わせて作ったものです。
上の画像はその一部。クリックで拡大
ことはじめ
秋元がバンド用に作っていたキャラクター・世界観・自主制作ビデオなどが気に入られ
別で企画提案していたブレインドックという企画チームの「テキストミックス」(作文)をしてその組み合わせによって分岐するアドベンチャーゲームの企画をエニックスプロデューサーが合体させてこの企画が生まれました。
当時的にはCGの表現技術が上がってきた所でゲーム業界がゲームというより映像作品、お話を楽しむ方向で傾いていたので「それは違うよね!」とカウンター食らわすべく「ムダがおもしろい」を目指しました。
思い
30歳。秋元にしてみればそこまで何年もかけて作って来た世界観・キャラクター・音楽をフル活用するわけだし
10代の頃から「30歳までには何かしらの成果を形にしたい!」と思ってたんで願ったり叶ったり。
しかも「ドラクエ」のエニックスさんから!! こんな大舞台用意してもらって売れなかったら未来も危うい!
とにかく話題になってほしい! 売れてほしい!
小学生男子だった頃の感覚フル活用し、ドリフよろしくうんこちんちん当たり前。
賛否両論ありましたけど、出し過ぎるくらいじゃないと目立たないでしょ! と最後までゴリ押ししました。
これまたセケンで下ネタやダジャレに対する風当たりも強くなってたんで、ここはカウンターになるだろうと。
なので対象は小学生男子のみ…だったんですが結果的には意外と女の子の方が面白がってたり
「ムダにおもしろい」そのチャレンジに対して大人たちが好奇心の矢印を向けてくれました。
その後
17万本とまぁ大ヒットまではいかないまでも、こんなへんてこりんなタイトルとしてはかなり売れた方じゃないでしょうか。
それもこれもエニックスさんの広告宣伝のお陰。
2000年以降は更におバカを追求しつつ、同じ子ども向けでももう少し優しい感じの作品を作ったり色々試行錯誤しています。vimeoに1999〜2014年のオリジナルアニメ色々掲載してますんで、見てやって下さい。
2014年、ゲーム発売から15年という微妙な区切りなので、ここや動画など整理しておきました。
当時小学生だったミンナもすっかり大人。今もこれからも「せがれ」やその他キャラは自分の作品の中に登場しますし
どんどんくだらないものを作ってますんで是非最珍の活動も見守ってやって下さい。
商品紹介


CD「セケンのヨウス」


CD「ホントホント」
「せがれ」ピンズ

CD「ミンナのヨウス」

ebook「ミンナのヨウス」

CD「森のなかまたち」